10月18日 05:07 更新
kawarabanダラス kawaraban.news/dallas
毎朝メールで受け取る購読
ビザ Fort Worth/DFW2026年9月11日 16:21

フォートワース女性を国外退去 30年眠っていた特別法廷が初始動

原題: Fort Worth woman deported after accused ties to Islamic State, case was first for long-dormant court
イメージ画像(AI生成)。記事の内容を撮影したものではありません。
日本人向けワンポイント

グリーンカードの permanent は、日本語の「永住」ほど強い言葉ではありません。米国では永住者も退去強制の対象になり得る一方、市民権を取得すれば原則として対象から外れます。弁護団が「合法的な永住者を」とわざわざ強調したのは、この線引きがあるからです。

日本の永住許可も在留資格のひとつで、事情によっては取り消されます。制度の形自体は似ています。違うのは、米国では長期の出国、申請時の虚偽記載、一定の犯罪歴といった理由で永住権が失われ得ることを、当事者がかなり強く意識して暮らしている点です。

駐在でL-1やE-2で滞在している間は、会社の弁護士が窓口になることが多いでしょう。ただ永住権を取った後は、自分で管理する領域に変わります。長く暮らす予定の方ほど、1年を超える不在に備える再入国許可(reentry permit)や、帰化に必要な米国内滞在日数の要件といった「取ってからの話」を、早めに確認しておく価値があります。

記事の要約

アフガニスタン出身でフォートワース在住のナジラ・ハジ・ザダさん(47)がアフガニスタンへ国外退去となったと、司法省が9月11日に発表した。7月に自宅で身柄を拘束され、「外国人テロリスト退去裁判所(Alien Terrorist Removal Court)」に持ち込まれた史上初の事件だった。同裁判所は1996年に設けられたものの、この7月まで30年間ひとつも申し立てを受けておらず、7月30日にジョーン・エリクセン判事のもとで初の審理が開かれた。連邦最高裁長官が各地の連邦裁判官5人を指名して構成する法廷である。

司法省はハジ・ザダさんをイスラム国(IS)の支持者と位置づけている。7月15日付のFBIメモは、子どもたちにISへの忠誠を誓わせたとする情報を「得た」と記す。息子のアブドラ・ハジ・ザダ氏は昨年11月に懲役15年の判決を受け、娘婿のナシル・アフマド・タウヘディ氏は、2024年の投票日に米国内で攻撃を企てたとしてISへの物的支援を共謀・企図した罪を認めた。検察によると、AK-47ライフルを発注し、家族の資産を処分し、妻子のアフガニスタン行き片道航空券を購入していた。タウヘディ氏はかつてアフガニスタンの米軍施設で警備員として働いていた。

本人は勾留を争う権利を放棄し、退去に同意した。8月20日付の退去命令を含む記録は、本人が現地に到着するまで非公開とされた。弁護団は声明で「合法的な永住者を法廷に引き出しておきながら、本人にも弁護人にも使われる証拠を見せないのは、適正手続きの明白な違反だ」と述べ、この裁判所は違憲と判断されると確信していると付け加えた。同意による決着で、法廷の権限と容疑の中身を正面から争う長期戦は回避された。

トッド・ブランチ司法長官は「国家安全保障と法の支配の勝利だ」と評価。マークウェイン・マリン国土安全保障長官も「テロを企てる者に我が国に居場所はない。あらゆる合法的手段を使って排除する」との声明を出した。

出典
KERA News

本記事は上記の報道をもとに瓦版が要約したものです。正確な内容と全文は出典元でご確認ください。

元記事を読む →

あわせて読みたい