プラノにサイバー人材の無料6か月研修 第1期は15人

日本で情報セキュリティの仕事に就く道筋は、多くの場合まず大学を出て新卒で入社し、社内で配属される、という順番になる。こちらは順序が逆で、職種が先にあり、そこへ人が集まる。 nuKudoの研修に学位も経験も要らないのは、その表れである。募集年収の平均123,875ドルは1ドル150円換算で約1,860万円。管理職ではなく実務者の水準としてこの額が付く、という点が日本との違いになる。
駐在家庭にとって注意が要るのは在留資格の側だ。帯同家族が働けるかどうかはビザの種別で分かれ、就労許可(EAD)の取得が前提になる場合がある。 研修が無料で給与付きでも、受けられるかどうかは在留資格で決まる。応募を考えるなら、まず会社の移民法務担当か移民弁護士に、自分の資格で「給与を受け取る研修」に参加できるかを確認するのが先になる。
記事の要約
サンアントニオ拠点の人材育成・人材紹介企業nuKudoが、プラノにオフィスとサイバーセキュリティ研修センターを開設し、この夏、ダラス地域の第1期生15人を受け入れた。同社創業者兼CEOのDean Gefen氏によれば、研修は6か月間で、受講料が無料な上に受講中も給与と福利厚生が支払われる。大卒資格も、ITやサイバーセキュリティの実務経験も不要だという。
プラノは同社にとって2か所目の研修センターで、1か所目は2024年に北米本社のあるサンアントニオに開いた。プラノの拠点では10人がキャリア開発・研修・人材紹介にあたる。ただし門は狭く、応募者のうち受け入れられるのは1%未満。「卒業生の全員が現場で通用する水準を保つため、極めて高い基準を維持している」としている。修了者には最長3年間、サイバーセキュリティ職での就業機会が提示される。
背景にあるのは人材不足だ。CyberSeekの集計では、2025年4月までの1年間にテキサス州で出たサイバーセキュリティ職の求人はおよそ42,600件。ZipRecruiterによると、2026年8月時点で州内の同職種の募集年収は平均123,875ドルだった。
同種の動きは他にもある。リチャードソンの職業訓練団体UpskillUはサイバーセキュリティとAIの訓練を提供しており、ノーステキサス大学ダラス校もサイバーセキュリティの学士課程を新設した。同校College of Business and TechnologyのJason Garrett学部長は、卒業時点で職に就ける学部教育にすると述べている。