熱帯低気圧エドゥアール、DFW南東部に洪水注意報 ─ 47日ぶりの雨の可能性

Flood Watch と Flood Warning は別物で、ここを取り違えると危ない。
- Watch(注意報) = 洪水が起こりうる条件が揃っている。備える段階
- Warning(警報) = 実際に発生している、または差し迫っている。直ちに行動する段階
日本の「注意報・警報」と似ているが、米国では Watch → Warning に切り替わるのが非常に速い。夜間に切り替わることも多いので、携帯の緊急速報(Wireless Emergency Alerts)を必ず有効にしておく。設定でオフにしている人が意外に多い。
テキサスで最も人が亡くなるのは、冠水した道路への進入。深さは見た目では分からず、わずか 30cm の流水で車は流される。現地では "Turn Around, Don't Drown"(引き返せ、溺れるな)という標語が徹底されている。アンダーパスは特に危険で、今回もボーモントで冠水した。
日本の感覚との差として、こちらは道路の排水能力が低く、短時間の豪雨で幹線道路がすぐ川になる。少しでも水が乗っていたら迂回する、が正解。
停電への備えも実務的だ。4 万 2,000 軒規模の停電は珍しくない。 懐中電灯、モバイルバッテリー、車のガソリンを半分以上に保つ、この3つは常備しておきたい。
記事の要約
熱帯性暴風雨 エドゥアール は 9 月 1 日、ルイジアナ州ジョンソン・ベイユー付近に上陸したのち熱帯低気圧に弱まり、テキサス南東部を最大風速 35mph(約 56km/h)で北西へゆっくり進んでいる。
DFW の南東にある Henderson・Anderson・Freestone の各郡には、木曜午後まで洪水注意報(Flood Watch)が出ている。 これらの郡では局地的な鉄砲水の可能性がある。
ダラス・フォートワース中心部の降水確率は水曜午後から夜にかけて 10〜30% にとどまる。 システムが小さくゆっくり動いているため、近距離でも雨量に極端な差が出る。北西の郡ほど確率は下がり、まったく降らない地域も出る見込み。
一方で気温は下がりきらない。北テキサスの大半で最高気温は 90 度台後半(32〜37℃)、西部では 100 度(38℃)を超える。湿度が大幅に上がるため、気温がやや低くても体感温度は三桁(38℃超)に達する。
雨の可能性が高まるのは水曜夜から木曜朝にかけて。特に都市圏の南部と東部で、木曜の朝の通勤時間帯が濡れる可能性がある。DFW は 47 日間まとまった雨がなく、実現すれば記録的乾燥の中断となる。
被害が出たのは沿岸部で、テキサス州ジェファーソン郡(ボーモント市を含む)では約 4 万 2,000 軒が停電。倒木による道路封鎖、信号の停止、アンダーパスの冠水が報告された。アボット知事は「最大の懸念は洪水」と述べている。