リチャードソンのバー刺傷事件、救った常連客3人がバーテンダーと再会

この事件で目を引くのは、容疑者が事前に「殺しに行く」と911に通報していたのに、到着前に止められなかった点です。通報から現場到着までには必ず時間差があり、その間は居合わせた人だけで対処することになります。日本で刃物を使った事件に遭う確率は低く、「店員か警備員が何とかする」という感覚になりがちですが、こちらでは警察到着までの数分間をどう過ごすかを自分で考えておく必要があります。米国の公的機関が勧めているのは「Run, Hide, Fight(逃げる・隠れる・最後の手段として立ち向かう)」の順番です。今回の3人は称えられていますが、全員が重傷を負っています。レストランやバーに入ったら出口の位置を一度見ておく、それだけでも判断の速さが変わります。
記事の要約
5月6日にリチャードソンの「Good Vibes Bar & Grill」で起きた刺傷事件から約半年。4人が負傷したこの事件で、バーテンダーを守るために飛び込んだ常連客3人と、被害に遭ったバーテンダーが、支援のための募金イベントで再会したと FOX 4 が伝えています。
報道によると、Stephen Kwembe 容疑者は数か月前に店から追い出されたことを恨み、「店に向かってバーテンダーを殺す」と自ら911に通報したうえで来店。ナイフを持ってカウンターを飛び越え、バーテンダーの Fefe Cansino さんを刺しました。
これを見た常連客の Reuben Blackwell さん、Harold Stemper さん、Garrett Ledger さんの3人がカウンターを越えて止めに入り、3人とも重い刺し傷を負いました。駆けつけた警察官が容疑者を撃ち、容疑者は死亡しています。Stemper さんは心臓を刺され、今も心臓にステープルが残っているといいます。
Cansino さんは7月の取材で「命をかけて助けてくれた3人に、どう恩返しすればいいのか分からない」と話していました。3人は「彼女が生きているのを見ると、やってよかったと思える」と語り、募金イベントに集まった地域の人たちへの感謝を口にしています。